奥行き15〜20cmで整える、玄関と廊下の薄型家具
鍵、マスク、宅配便の印鑑、外出前に持ち出す小物。玄関に置きたいものは多いのに、一般的な収納家具では通路が狭くなってしまいます。
奥行き15〜20cmのスリムチェストや薄型ベンチなら、壁際のわずかな面を収納へ変えられます。大切なのは、家具を置いた後にも人と扉が無理なく動けることです。
薄さは、通路を守るための機能
薄型家具の魅力は、単に小さいことではありません。廊下の流れを止めずに、壁面へ小物の定位置や腰掛ける場所をつくれることです。
ただし、奥行きが浅いほど収納物の形は限られ、背の高い家具は前方へ不安定になりやすくなります。入れたい物、通行、固定方法を一緒に考えます。
外寸だけでなく、内寸も確認
本体の奥行きが20cmでも、背板や扉の厚みによって収納内部はさらに浅くなります。靴、スリッパ、折りたたみ傘などを入れる場合は、置き方まで確認しましょう。
チェストとベンチ、どちらを置く?
スリムチェスト
鍵、ハンカチ、ケア用品、郵便物など、小さな物を分類して隠すのが得意です。引き出しを開いたときの奥行きと、背の高さによる安定性を確認します。
薄型ベンチ
靴の脱ぎ履きや荷物の仮置きに便利。座る用途なら、薄さだけでなく耐荷重、座面高、壁との固定や脚の安定感が重要です。
購入前に測る5つの寸法
- 家具を置いた後の通路幅壁から反対側までの幅から家具の奥行きを引き、家族が荷物を持って通れるか確かめます。
- 玄関ドアと室内扉の軌道家具本体だけでなく、引き出しや扉を開けた状態でも、玄関ドアや収納扉とぶつからないことを確認します。
- 巾木とコンセントの位置巾木があると家具が壁から離れ、予定より前へ出ます。背面の欠き込みや脚の位置を見ます。
- 収納したい物の実寸一番大きな物を測り、内部の奥行き、高さ、引き出しの有効寸法に入るか確認します。
- 天板へ置く物の高さ鏡、スイッチ、手すりの下に置く場合は、天板上の小物まで含めた高さを考えます。
15〜20cmに向いている収納
外出セット
鍵、マスク、時計などを浅い引き出しへ。帰宅後に一動作で戻せます。
郵便物
一時置きと処理済みを分け、廊下やダイニングへの持ち込みを減らします。
靴ケア用品
ブラシやクロスを小さな箱にまとめ、使用する玄関の近くへ置きます。
場所別の選び方
| 場所 | 家具 | 役割 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 玄関ドア横 | 低いチェスト | 鍵・小物収納 | ドアの開閉 |
| 靴箱の向かい | 薄型ベンチ | 脱ぎ履き・仮置き | 通路と耐荷重 |
| 廊下の端 | 壁付け棚 | 飾り・郵便物 | 身体との接触 |
| 部屋の入口 | スリムチェスト | 共有小物 | 引き出しの軌道 |
薄くて背が高い家具ほど、固定を前提に
奥行きの浅いチェストは、引き出しを開けたときや地震時に前方へ傾く可能性があります。壁固定の可否、複数の引き出しを同時に開けない構造、重い物を下へ置けるかを確認してください。避難経路になる廊下では、転倒や落下で通路を塞がないことも大切です。
奥行き15〜20cmの家具は、玄関や廊下を狭めずに、外出小物の定位置や短い腰掛けをつくれます。
通路幅、扉の軌道、内寸、巾木、固定方法まで測り、空いた1cmを埋めるのではなく、毎日の動きを軽くする家具を選びましょう。
